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クリスタルのかけらに眠る勇者の心

クリスタルのかけらに眠る勇者の心

方舟は冬の国へ 

失業中の主人公が、高額報酬に釣られ、盗聴カメラとマイクが設置された別荘内で、
1ケ月間、他人と疑似家族として生活するというストーリー。
導入部分の設定は普通の話なのだが、それは西澤保彦、ちゃんと出てきます。テレパシーとかが、、、。
父親役の主人公、母親役の年上の女性、娘役の少女の3名が、家から出ることなく、1ケ月も生活できるのかっ、
と言いたいが、それは些末なこと。連作の形を取っていて、小さな謎を解決しながら、
この疑似家族は何のために行われているのか、という全体を通した大きな謎が進行していく。
更に、やむなく夫婦を演じている2人が、やがて互いのことを憎からず思い始め、
娘の協力もあって、そのうちに2人は、、、というラブストーリーもあり、
トタバタコメディタッチが、ややラブコメになり、少しシリアスないい話で完結するという不思議な物語となっている。
これは読むべし、なかなかの傑作だ。
ただ、タイトルがやや抽象的すぎて敬遠されそうだな。
方舟は冬の国へ方舟は冬の国へ


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